江戸時代、「口吸い」はセックスの体位のひとつだった、、、!?
今日は、歴史探訪シリーズです。
江戸時代において、キスは人前でするものではなく、プライベートで行う行為でした。当時は、キスのことを「口吸い」と言っていたらしく、これは室町時代から使われていました。
ちなみに日本最古のキスの文献は、平安時代の土佐日記にも見かけることができますが、人間のセックスを考えると、もっと太古の時代からしていたと思います。
「接吻」という言葉ができたのは明治以降らしく、その辺りから日本も西欧化して今に至っています。
目次
前戯として扱われている「口吸い」
話を江戸に戻しますが、当時の文献で「好色旅枕」(元禄八年 1695年)という性愛指南書、つまりハウ・トゥー・セックスのガイドが存在しており、その内容は、セックス、当時で言うところの「交合」における16種類の体位が紹介されていて、その一番目の体位として「吸口軒」というタイトルで紹介されています。
そこには、セックスが始まる前の前戯の手順として、「まずはキスからこのように始めよ」と「口吸い」のことが紹介されていたというから驚きます。キスはプライベートで行う行為だけに、セックスと同じ範疇で考えられていたようです。
「吸口軒」の中で書かれているキスの指南はかなり濃厚な内容で、そこにはディープキスのやり方が書いてありますので、以下に紹介していきます。
江戸のディープキスはかなり濃厚
最初に文献の言葉を引用してから、説明していきます。
江戸のキス・テクニックの手順
ステップ1.「女にもつれ掛かり、好色の心地よき話など物語し、その後、口を吸うべし。」
女性に寄り添い、不快感を感じないくらいの卑猥な話をして、雰囲気が良くなってきたらキスをすべし。
ステップ2.「この宴を楽しむというとも、男の舌を女に吸わすることなかれ。」
いくらセックスの前に盛り上がっていても、女性に男の舌を吸うようなプレイをさせてはいけない。
ステップ3.「女の舌を出ださせ、男の口へ取り込み、歯の触らぬように口唇にて女の舌をしごき、舐(ねぶ)るべし。」
女性の舌を吸い込み、男性は歯を当てないように、唇で女性の舌をしごいたり舐めまわしたりすべし。
ステップ4.「なにほど弱き腎虚の女なりとも一臓動くがゆえに、淫念自ずから萌(きざ)すなり。」
どんなに性に対してその気が無い女性でも、これをされたら体も気持ちもセックスしたくなってしまうだろう。
ポイント
セックスの前にするキスだけあって濃厚な内容になっています。まず、女性がその気になるような会話をしていく下りや、女性に男性の舌を舐めさせるようなことをさせない、という点です。
おそらくですが男性側のプライドもあったんではないかと思います。
「リードするのは男性であり、そこだけはゆずれない」という、意思の強さを感じます。
女性の舌を男性の口でしごくことで、どんなに性に鈍感な女性も性的な興奮が高まってしまうだろう、という指南もなかなか素晴らしいです。
まとめ
この文献は、武家や貴族のためのものではなく、庶民たちの間で広まったものらしく、「セックスをいかに楽しむか」という観点から書かれているそうです。
そう考えると、いつの時代も男性はセックスの研究に余念がないということで、時代を越えて「身近な仲間」という気がしてきます。
PS.
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